宇治川のほとりで営業を続ける『おかき処 とくとみ』
炭焼きの香りのファンになるお客様が増えて増産に次ぐ増産。汗だくだくの社長
温度調節が難しい炭と対峙する社長。おかき作りは毎日が真剣勝負
ガスで焼くパートは一切無しの炭焼きオンリー。夏の過酷さは想像以上
材料となる餅も自社製。もっちり感の違いがおかきの出来に繋がります
普通のもんを作っとったら未来がない
私はおかき一筋、父の代から京都でおかきを作っています。
もとは父が昭和46年におかき屋を始めまして、昭和54年にこの地に移り、それからずっとここです。
昭和50年代まではこの業界は景気が良かったんですが、今はさっぱりダメですな(笑)。
お客様の嗜好の変化でおかき業界もどんどん先細ってます。
でもそのことで逆に私目が覚めまして、普通のもん作っとったらそうでなくても先細りの業界なんだから未来がない。
こうなったら徹底的にほんまもんを作ろうと思いまして、それでいろいろ研究して今の作り方になりました。
一日焼くと、ほんまにクタクタ
手を抜かずに、ほんまもん作ろう思うたらあとは追及あるのみです。
国内産の吟味したもち米を出来るだけ白く精米します。今は風味が良いので佐賀県産のヒヨクモチを使っています。
そして洗米機で丁寧に米糠をとります。風味が良くて冴えがある焼き色のおかきを作るには、この米糠とりが大切なんです。
それから一晩水を含ませた米を、セイロを使って低圧の蒸気でふっくら蒸して、そして杵でつきます。
食感を良くするためには餅は良くつかんといけません。
それから商品によって丸型容器に入れたり棒状に手で伸ばすんですが、これが腰にこたえます(笑)。
それから冷蔵庫で2日冷やして裁断。
それから自然乾燥で数日かけてゆっくり乾燥。生地の乾燥具合は長年の経験と勘で見極めます。生地の出来によって製品の良し悪しが決まるので、大変神経を使います。
手がかかっとるでしょ(笑)。
それからうちの一番のこだわり、炭火での焼き上げです。
機械で焼いて最後に風味付けで炭火をくぐらしとるんじゃないんです、ぜんぶ焼くのは炭火です。
刻々と変化する炭火を調整しながら焼くのは集中力もいりますし、体力的にもきつい、一日焼くとほんまにクタクタに疲れます。
機械でやったらどんなにか楽やろと思います(笑)。
でもほんまにクタクタになりながらおかき焼いてるからこそお客さんが増えてるんだと思います。
最初は商談で炭で焼いてる言うても信じてもらえなかったんです。でもこれだけこだわって、炭で焼いてると味が違います。
だんだんと噂になってお客さんが増えましたし、販路が変わって専門店が増えました。
今では炭で焼いているからこの商売を続けることが出来たんだと思ってます。
確かにしんどいですけど(笑)、これからもこの作り方を続けて、もっとたくさんの人に喜んでもらいたいなと、ホントそう思ってます。

店名 | 炭火おかき処 とくとみ |
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住所 | 宇治市槇島町二十四3-4 |
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TEL | 0774-22-8846 |
FAX | 0774-22-9442 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 日曜・祝日 |
取扱商品 | 京おかき 全般 |
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メッセージ | 主原料のもち米は佐賀県産のひよくもちを使用し、杵つき、自然乾燥で仕上げた生地を備長炭火で丹念に焼き上げております。炭火で焼くことでおかき本来の香ばしさを引き出すことができ、地元をはじめ地方の方々からも「市販では味わえない味」と御好評いただいています。 |
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